犬が人間社会で生きていく上で最も重要なことのひとつが人への社会化です。子犬の時期から人と接する機会が少ないと、他の人を怖がったり攻撃的に振舞うようになる場合があります。犬に対しても同様で、社会化不足によって他の犬を極端に怖がったり攻撃的になったりする場合があります。この問題の背景には子犬を親兄弟から離す時期が早すぎたり、その後も他の犬と接する機会がなかったというようなケースが少なくありません。また人や犬に対する恐れや攻撃性の問題を持つ犬はもともと人や犬と接する機会が少ない家庭環境にあったり、飼い主が人や犬と接する機会を避けるようになるため、月日が経つにつれてますます問題が悪化する傾向があります。これらの問題は早期に適切な社会化プログラムを実施することで悪化・定着することを防止することができます。人および犬への社会性の問題を持つ犬の治療法として、デイケアの有効性についてお話します。