第3回 JAPDTカンファレンス 講演概要

ひとりで留守番するとき

講師

ロジャー・アブランテス

日時・会場

8月30日(土) 10:00~13:50 第3会場

講演概要

ひとりで留守番することを犬に教えなければならない。イヌ科動物はもともと一頭で行動する習性はない。自然界においてイヌ科動物が一頭になることは決してない。家畜化は犬を様々な点で変化させたが、一頭でいることを非常に嫌う習性を変えることはできなかった。飼い主が抱える問題リストのトップに来るのが、この留守番問題である。なかには非常に深刻な事態もあり、犬を安楽死へと追い込む結果になることもある。それゆえ、ひとりで留守番することを犬に教えることが最重要課題となってくる。

留守番問題によっては比較的容易に解決でき、問題に対処するためのプログラムを飼い主が実行し、うまくいくものもある。時には深刻な恐怖症を呈する問題もあり、その場合飼い主は専門家に相談する必要が出てくる。ほとんどの留守番問題は、(1)ひとりでいることに対処する方法をを充分に学習していない、(2)たいくつである、(3)特定の状況を犬が受け入れようとしない(例えば、飼い主から注目されないなど)によるところが大きい。従って犬の不安からくる留守番問題はほんの一部であるため、「分離不安」という用語は誤解を招く。ここでは、ひとりにされることに関連あるいは起因する犬の行動を説明する用語として、CHAP(Canine Home Alone Problems=犬の留守番問題)を提案したい。

このレクチャーでは、CHAPの予防と留守番問題の最も一般的な対処法を紹介する。