第3回 JAPDTカンファレンス 講演概要

ショートセッション(2)

 

成犬の社会化が問題と思われる行動の修正報告

講師

狩野誠

日時・会場

8月29日 13:00~14:50 第3会場

講演概要

問題行動を起こすイヌの中で、主な原因として子イヌの社会化不足が考えられていることはみなさんもご存知のことだと思います。私達も問題を抱えたイヌを飼う方がコンサルティングに来られた時に、子イヌの頃の社会化不足が原因と考えられるものが多くありました。しかし、子イヌの社会化は、パピーパーティーや保育園などで、問題が起こる前に行動予防は確立されてきています。ただ多くの方が求める、実際に問題が起こってしまった社会化不足の成犬に対して修正があまり確立されていません。そこで私達は、成犬の社会化広場で積極的な社会化を目的とした教室を始めました。その結果、社会性を身につけ自信を持つことで多くの問題が改善されてきています。根の深い雑草の葉(表面上の問題)を取り除くだけでは、再び葉が生え問題が再発してしまいます。深い根(心の問題)を取り除く必要があります。心の問題として社会化を例にとり修正や変化を報告します。

 

しつけ?訓練?科学的トレーニング? ~業界用語?専門用語?学術用語?~

講師

玉井響子

日時・会場

8月29日 13:00~14:50 第3会場

講演概要

「しつけと訓練は違う」-だれもが納得してきたフレーズだろう。私たちの多くは、家庭犬にはしつけが必要だという前提条件で職業観念を築いている。しつけとは、また訓練とは何なんだろうか?家庭犬には訓練よりもしつけが大事といわれる所以は何なのだろうか?訓練=負の強化というイメージから、ペットドッグトレーナーは訓練に対する偏見を少なからずもっていやしないだろうか?
そこで、「しつけと訓練」という言葉の意味について、次の2つの視点から考察したい。
(1)ペットドッグトレーニング先進国イギリスにおける家庭犬のしつけ、またそれに関わるドッグトレーナーの歴史と発達
(2)ドッグトレーニングにおいて使われる用語の定義
このセッションにおいては「しつけと訓練」の仲介役となりえるもの―あたりまえのようでそうでもない、ペットドッグトレーニングに対する考え方について整理することを試みる。

 

ディスクドッグとしての訓練その役割

講師

永田良行

日時・会場

8月29日(金) 13:00~14:50 第3会場

講演概要

Ⅰ.訓練の多様性とフリスビードッグの歴史
現在訓練においては様々な多様性が要求されている。以前は犬を警察犬訓練所で訓練士に任せることが多かったが、現在は飼い主さん自ら訓練し、しつけ教室や訓練学校で学ぶ飼い主さんも多い。
ここでは訓練の多様性からのフリスビードッグ、その歴史を述べます。

Ⅱ.スポーツドッグとしての効果
 飼い主様からの要望は冒頭で話したように現在様々な要望が多いのが現状である。

  1. 服従訓練 → 訓練所、出張訓練

2.スポーツドッグとしての訓練
スポーツドック├→フリスビードッグ
├→ アジリティドッグ
├→フライドッグ
├→ ドッグダンスグ
その中でもフリスビードッグについては急速な進歩を遂げている。ここではその急速な発展とフリスビードッグがもたらす効果を映像を使い述べます。        
Ⅲ.コミュニケーションとしてのフリスビー
多くの訓練やドッグスポーツはコミュニケーションツールとして有効であることは言うまでもないが、フリスビードッグは、その中でも飼い主さんと犬とにとって多くの有益なものをもたらすことは知らなくはならない、ここではそれらの事柄を述べたいと思います。

Ⅳ.フリスビードッグ育成での危険
  ドッグスポーツをする上で注意しない事柄が多いが、フリスビードッグについても同じ事が言える、どのような危険が潜んでいるか、またそれを防ぐためにどうしたら良いかを話してきます。
Ⅴ.フリスビードッグ育成とその道具
ここでは、フリスビードッグの道具、そしてその活用、入手の仕方などを話します。多くのフリスビー、ディスクが販売されていいますが正しい道具を使うことは犬の歯や体を守ることでは重要なことです。ここではそれらの事柄を話します。

  1. 当日はパワーポイントにてフリスビードッグについて講義していきます。

ビデオも載せていきフリスビードッグの投げ方やその魅力について話していければ良いと考えています。時間が20分と限られていますので上記の内容では長すぎるかも知れませんが出来るだけ簡潔に講義できればと考えています。

 

「ペットを見送るマナー」を広めるために

講師

みなとかおる

日時・会場

8月29日 13:00~14:50 第3会場

講演概要

なぜ、動物の看取り、見送りをテーマにした映画を作ろうとしているのか?を中心に。
2004年3月に猫を亡くし、ペット霊園で火葬してもらったが、具体的に何をしたのかを回りの体験者が教えてくれていたらと残念に思った。それで、他の方の参考になるように「ペットを見送るマナーブック」という本を出版した。その後、「図書館で借りたが、勇気がなくてページを開けない。」という書き込みを見て、映画にしたらもっと気軽に見られるのではないかと思った。

私たちは、動物病院のスタッフやペット霊園の方の支えがあって、充実感、達成感のある儀式ができたので、恩返しの意味もこめてこの映画を作りたい。映像によって具体的なシステムや心の動きを描き、観客に示して、心の準備をしてもらい、飼い主さんとじかに触れ合う分野のお仕事をしている方へのお手伝いができたらよいと思っている。

 

出張トレーニングで必要なもの

講師

山田夏子

日時・会場

8月29日 13:00~14:50 第3会場

講演概要

内弁慶の犬をしつけ教室に連れて行っても何も出来なかったとか、なぜかクラスではお利口だったという話は珍しくない。
その点、出張トレーニングは、犬が暮らす住環境や家族構成等を踏まえ、それぞれの条件やペースに合わせたアドバイスと指導ができる。常に家庭内で取り組むべきしつけの形をそのまま提供している為、犬は学習事項を日常的なこととして習得しやすく、飼い主も日常生活の中にある問題点を現実的に意識できるなどの成果が得やすい。
一方、犬をしつける役割はあくまでも素人トレーナーである家族に任せることになる為、犬の能力に関わらず、期待した成果が得られないこともある。しつけに対する意識の低さ、意志の不統一、家族の裏切り、トレーナーの信頼度の不足など、理由は様々。これまでに出会ったケースを何件か紹介し、よりトレーニング成果を得るために必要なものは何か?考えていきたい。