イヌとヒトの共生社会において、伴侶あるいは家族の一員としてイヌはヒトと密接な関係を構築してきた。しかし一方で、密接な故の問題行動(イヌにとっては本能的・生理的行動であるが、ヒト社会において受け入れられない行動)の増加も浮き彫りとなっている。この問題行動の原因としては、ヒトに起因するものとイヌに起因するものがある。コンピューターを例にすると、ソフトウェア(ヒト)の問題とハードウェア(イヌ)の問題である。ソフトウェアに不具合がある場合、インストールし直すなど修正することができるが、ハードウェアの場合は修正不可能なことが多い。ここでは、いま一度問題行動の定義と発生機序について見直し、特にハードウェアに起因する例をいくつか取り上げ、問題行動に取り組むにあたって必要な情報を提供したい。