第3回 JAPDTカンファレンス 講演概要

行動は変えることができる!学習と行動の理論
「犬語」の理解とトレーニング原理の応用

講師

キャロリン・クラーク

日時・会場

8月27日(水) 10:00~13:50 第1会場

講演概要

このレクチャーでは、まず学習理論の見直しをしてから、攻撃性や恐怖性行動を変えるための負の強化を使った最近の研究について話す。
科学者達は従来、攻撃性は遺伝と種によって定められた本能からくるものであると見なしていた。脱感作、拮抗条件付け、誘惑、あるいは罰を使った現行のトレーニング方法は、効果が現れるのが遅い、あるいは効果的でない場合が多い。罰は深刻な副作用をもたらすこともある。これらの方法が有効な場合もあるが、他にももっとできることがあるはずである。米ノース・テキサス大学の研究では、動物の情動行動の発達と維持という重要な要因を今まで見落としていたとしている。攻撃性に対する最新のリハビリ方法を紹介しながら、新しい視点から攻撃性というもについて考えてみる。攻撃性とは、個体に貼られたレッテルではなく、動物の行動の一つであると考えていく。結果を見極めながら、攻撃的な行動を望ましい行動に置き換えるべく、オペラント・シェーピングの手法を使う。また同じ手法を使って、やる気満々で愉快で大胆な犬の乱暴な飛びつき行動を、マナーの良い自制行動に置き換えることもできる。