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岩瀬晃透
平成18年度はマンション着工戸数が過去最大となり、ペットの飼養を認めるマンションのシェア率も向上した。ペット飼養を認めるマンションのシェアは約60%にも及び、その世帯数はかなりのものになることは容易に推測できる。これら多くの世帯が共に暮らすマンションで求められるのが、トラブル予防のための“飼主のモラルと知識”および“コンプライアンス(法令遵守)”である。中でもイヌに関わる問題は多く、排泄・吠え声・散歩や通行人の飛び掛りなどのトラブルは後を絶たない。しかし、この需要あるマーケットにおけるドッグトレーナーの活躍はまだ少なく、マーケットへの参入方法がわからないドッグトレーナーも多いといえる。そのために、今回は“マンション(不動産業界)の仕組みと現状”“現在のペット飼養のための仕組みと現状”“具体的なビジネスの導入方法とその展開例”を私自身の経験やデータも含めて分かりやすく解説する。
長谷川成志
経験から人は、犬の仕草(ボディラインゲージ)を見てその気持ちを察知します。そして飼い主によっては、犬を擬人化し、人間の子供の仕草のように解釈します。しかし犬は人ではありませんし、犬の仕草に対する解釈が人によって異なることもあります。これが一概に悪いと言っているのではありません、場合によっては犬を擬人化した方が都合の良い時もあります。しかし、飼い主にトレーニングや問題行動に関する指導をする際に、経験からくる何となくの解釈を伝えるだけでは進歩がありません。
犬同士のコミュニケーションには、視覚、聴覚、嗅覚が用いられ、人との間では主に視覚的情報交換が行われます。そこで、犬のボディラインゲージに焦点を絞り、犬がトレーニングに集中している際に見せる犬の目線、目、耳、口、尻尾の状態を調べ、それを明らかにすることで、飼い主がそれを指標としたトレーニングを行うことができ、トレーニング指導の効率化が図れます。
スミス・デイビッド
人見知りする犬の社会化を目的に、しつけ教室を訪れる飼い主は多い。だが、いざ教室デビューすると、椅子の下に隠れ、決して出てこようとしない犬がよくいる。そんな時、相当価値のあるフードを手に、逃げ腰の犬を招き寄せる―という戦略を、あなたはどう評価しているだろうか。犬は、私達が考える以上に、トレーナーが仕掛ける罠に敏感なものだ。人間を含むシャイな動物は、注目されることを嫌う。私がよく使う手法では、まず、そのような犬の負担を除去し、呼び寄せるのではなく、自発的に人の輪に接近したくなるようなお膳立てをすることが鍵となる。
人に対して、防衛本能に起因する攻撃性を示す(咬む)犬に関して言えば、恐れを抱きながら、フード目当てに、人に近づくことを教えるのは危険なことだ。ケースによっては、まず、「咬む事(防衛闘争)」より安全な選択である「怖いなら避ける事(防衛逃避)」を、教えてあげるといいだろう。その一例をご紹介したい。
川野信哉
犬にも個性があり、性格がさまざまなのはいうまでもありません。犬のトレーニングは、その犬の性格にあった方法を見つけてあげると効果的です。しかしそれを習得するだけでも大変なのに、飼主の性格も色々で、さらにその組合せとなると膨大な数の組合せです。
経験豊富なトレーナーは、経験から判断することができますが、一般の飼主や経験の浅いトレーナーでも、その組合せを理解しやすい方法、それが今回ご紹介する方法です。
この方法は、私と深層心理学の研究家である福島寛先生と共同開発しました。飼主の性格は福島式評価で22グループに分類し、犬のグループは、新たに開発した「行動気質チャート」で性格の特徴が近い犬種、9グループに分類し、その組合せで198通りの組合せになります。
犬の性格や飼主の性格を視覚的に頭に入れて、レッスンを組み立てると犬にも人にも無理のないプログラムを考えることができます。
石和田陽一
訓練士歴31年間、私が犬の訓練士として日本の訓練界、飼い主の犬との関係、生活と意識の変化を直接見て聞いて、犬と人にトレーニングを教えて感じてきた事。クロスオーバートレナーに何故なったか?何故なれたか?そのきっかけはイアン・ダンバー氏の日本での第一回目のセミナーを聞いた事であり、その事が私の訓練方法に質の変化とトレーニングのイメージと方向性を大きく与えてくれた一つのきっかけであった。しかしその事が私自信の深いトレーニングに対する混乱と、当時世界的トレーニング変革時代であった事もあり二重の混乱を作りました・・・ですから私はプロの訓練士さんと一般的に言う正の強化を主体とした科学的トレーニングをする人の両方の言い分と誤解も理解する事はできます。現在は犬により解りやすく混乱をより少なく、上手に楽しく伝えられるしつけ、トレーニングを目指している。