第7回 JAPDTカンファレンス 講演概要

「行動分析学とは何か:ドッグトレーニングの技術を生み出す心理学」

講師

杉山 尚子

日時・会場

8月24日(金) 10:00~11:50  8502

講演概要

行動分析学は1930年代に米国の心理学者B.F. スキナーが創始した生物科学的心理学である。スキナーは動物実験を通して、強化、弱化、消去などの行動の諸原理や強化スケジュールなどの概念を明らかにし、行動随伴性で行動を観ることで、行動の予測と制御を可能にした。スキナーの門弟であるKeller & Marian Brelandは多様な動物訓練にこの原理を用い、1980年代にはKaren Pryorによって従来の強制法に代わる正の強化に基づくドッグトレーニング法が確立された。一方、1960年代からは臨床現場での問題行動を修正する実験科学として応用行動分析学が誕生し、動物の問題行動に関してもApplied Animal Behaviorという領域が生まれた。本講演では、行動分析学と動物訓練のかかわりの歴史を概観し、行動随伴性の枠組で行動を見ることがなぜ問題の解決につながるのかを明らかにしたい。