第5回 JAPDTカンファレンス 講演概要

捨て犬が人を豊かにする –再社会化と福祉への積極的利用-

講師

有馬もと

日時・会場

9月12日(日) 16:30~18:20 第2会場

講演概要

① シェルタードッグの選び方
② 社会化での注意点
③ 考える犬に育てる幼犬期教育
④ 賢い飼い主の教育方法など
国際的にみて、聴導犬育成開始(1975年)から飼い主の見つからない犬をシェルターなどから選び訓練している。捨て犬を活用する場合には、盲導犬のブリーディング・システムと異なり血統での気質や精神病の有無、病歴などが予測しにくい。しかし、反面、優れた候補犬の選択システムや特殊な社会化により、ミックス犬を含む広範囲な選択肢から候補犬を選べるというさまざまな利点や可能性も見出せるだろう。(福)日本聴導犬協会は、日本で最初(2006年)に、ADI(国際アシスタンスドッグ協会)の国際認定団体として認められた高い訓練基準とシステムを有する。日本での犬の殺処分数はいまだに30万頭を超える。やさしい日本を創るためにも、ひとつでも多くの命を尊び、捨てられた犬たちの中から優秀で能力の高い子を、障がいをもたれる人々の生きていくうえでの伴侶、戦友とする活動を広めていきたい。