第5回 JAPDTカンファレンス 講演概要

動物看護職が実践する院内パピークラスの実際

講師

安斎智美

日時・会場

9月12日(日) 11:00~11:50 第1会場

講演概要

動物医療でも「予防医学」がより重要視され、同様に「問題行動予防」とされる“子犬の社会化”に関して、理解を深めている獣医師も近年、増えてきている。犬の入手先は様々異なっていても、子犬が社会化期にワクチン接種で必ず訪れる動物病院には、その責務があるといえるであろう。また、子犬からの指導を取り入れることは、単なる飼い主教育に留まらず、将来的な患者定着率や売上げ向上、さらには、日常業務の効率アップにも繋がる重要な意味を持つ。
但し病院業務で、獣医師が飼い主指導に直接携わる“時間”を割くことが可能な病院は数少ない。獣医師が診察に専念する為や、同時に、飼い主への細やかなサービス提供として、子犬の頃からの適切な基本的飼育指導を、多方面から総合的にアドバイスする役割は動物看護士が適任である。
今回、当院を含め、数ヶ所の病院をピックアップし、それぞれの動物看護士の方々が“現実的な形”で、クライアント・エデュケーションをどの様に行なっているのか、その実際をご紹介したい。