水中で暮らす大型動物であるイルカに対して、どのような方法でトレーニングを行うのかについてご紹介します。イルカのトレーニングでは種の特性上、強制する事はほぼ不可能です。従って、自発的な行動を強化する方法、強化子（好子）を用いた方法で行います。目的の行動を引き出す為にヒント（ターゲットなど）を使いますが、具体的な種目を例に上げ、どのようなヒントを使うのか（ターゲットなど）、ヒントの消去の方法やサイン付けについてもご紹介したいと思います。 イルカ類は健康に飼育すること自体が非常に難しい動物で、体調の変化も分かりにくい動物です。さらに体も大きい為、体重測定や採血など、簡単に行う事は出来ません。そのため、健康管理の為のトレーニングが他の動物に比べて早くから進められてきました。現在では定期的に行われるようになった採血を例にあげ、トレーニングの方法や維持する為のポイントなどご紹介します。